過去20年間に建設されたマンションにはほぼ存在しないのであるが、
昭和に建設されたマンションなどには、4階建で、エレベーターなしという物件
がけっこう存在しているわけである。
若くて足腰が強ければいいが、高齢になると、4階を階段で上るというのは
かなりな苦行である。
考えてみるとわかるが、ありとあらゆるものを階段であげるのである。
テレビであろうが、洗濯機であろうが、すべてである。
そういう物件の家賃がべらぼうに安いかというと、そうでもなかったりする。
ゆえに、4階建のマンションには、4階がほぼ無人で、3階にパラパラいて、
1〜2階は満室なんてこともよくあるわけである。
もし若くて、荷物が少ない人であるなら、こういう物件はオススメである。
仮に家賃が高めだったとしても、料金交渉が可能で、実際には
かなり安い金額で契約できたりもするわけである。
一般的な物件は料金交渉することは難しいが、こういう物件であれば
料金交渉は比較的容易なのである。
大家さんの立場になれば、ずっと空室でいるよりも、いくらかでも収入があった
ほうがいいと考えるわけである。
実際に、都心にこういう物件はほとんど存在しない。
理由は簡単だ。
土地に価値があれば、銀行がすぐに融資してくれるので、エレベーターなしの
4階建の物件は、すぐに新築に変えられるからである。
ゆえに、こういう物件は郊外にいくと多数存在しているわけである。
土地の担保価値が低いので銀行の融資がでないので、再建築できないのだ。
ゆえに古いままに、存続し続けるである。
最近のニュースで、東京都狛江市にある多摩川住宅の全面建替え工事が発表された。
ここは、私の友人の家族が住んでいたので、学生時代よく遊びにいったのだ。
基本すべて4階建のエレベーターなしの住宅である。
1500戸ほどあるマンモス住宅である。
数年後には、立派なマンションが立ち並ぶわけである。
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