すべての土地は、区分されていて、何らかの名称がつけられている。
わかりやすいのは、工業地帯である。基本的に工場などしか建設できない
土地である。
住居地域にも様々な区分分けがされており、最も住居にふさわしいと
みなされている場所が第1種低層住居地域である。
この地域はコンビニもつくることはできない。
店があったとしても、半分以上が住居になっているクリーニング店などだけである。
その次が、第2種低層住居地域で、このエリアであれば小規模のコンビニくらいは
営業可能になるのである。というように、どんどん規制が強くなっていくのである。
そして、7番目に位置するのが「準住居地域」である。
大きな道路のそばにあるエリアで、映画館や自動車修理工場なども認められるエリアである。
国道沿いにある大型マンションは、たいていこのエリアである。
ありていにいえば、最も住居に向いていないエリアなどである。
道路の騒音や、排気ガスなど、また周りの環境などに問題があるから「準住居」地域なのである。
幹線道路沿いのマンションでも、地上10階以上になると、道路の騒音はほとんど
気にならなくなる場合が多い。ただし、3〜4階くらいだと、かなり大きな騒音が
する場合があるわけである。
私は住居にとって最も重要なことは、「安眠」できる環境だと考えている。
よって、街道筋になる低層階の住居は、オススメは決してしない。
どうしてもそういう物件を契約しようとする人には、
「夜になるとけっこううるさくなりますが、それでも大丈夫ですか?」と
しつこいくらいに念を押してから契約するようにしている。
先日のお客様は、「私は看護婦なので、いつもかなりうるさい場所で仮眠をとって
いるので、全く気になりません」ということなので、契約してもらった。
その物件は、国道と鉄道が交差する交差点の物件で、隣に自動車修理工場が
ある一軒家だったのだ。現在でも快適に住まわれているようである。
でも、そういう人は稀だと思う。
多くの人は、現在住んでいる住居が静かなので、静かであるということに無頓着なのだ。
それに気づかずに、「すぐに引っ越し」なんてことがないように、
気をつけてもらいたいと考えている。
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