一般論として、東南角部屋の部屋はよしとされている。
陽当たりたりがいいからである。
多くの人は、同じように考えるだろう。
でも、そんなことはそれほど重要ではないと、私は考えている。
昭和の初期、エアコンが存在しない時代には、確かにとても重要なことだったと思う。
冬は寒くて、夏は暑いからである。
ところが現在は令和4年である。ほぼ全ての部屋に冷暖房が完備されている。
多少の暑さや寒さなど、エアコンがあれば、問題なく対処できるわけである。
例えばであるが、東南角部屋で、目の前に高架の高速道路がある物件があったとする。
おそらく二重サッシで、多少の防音はされているはずであるが、
深夜の騒音はかなりひどいはずである。
騒音というのは、夜中には何倍かになるものである。
日中は気にならない程度の音でも、布団に入って静かにしていると、
気になって仕方がないなんてことはよくあるわけである。
でも、東南角部屋である。
無論、とても静かな場所で、東南角部屋であれば、それは理想的にいいのかもしれない。
そんな物件は稀である。
現代日本の物件には、多かれ少なかれ、何らかの問題が付随しているはずである。
例えば、となりに小学校があったとする。小学校だと、夜は静かである。
ところが土日の校庭は、校庭開放やら、野球チームの練習やらで、かなり五月蝿いわけである。
休日の日中にぐっすり休むなんてことは不可能なのである。
何がいいたいのかというと、ファイスバリューに騙されないということなのである。
東南角部屋は確かに魅力かもしれないが、それ以外の要素のほうが重要な
場合のほうが多いのだ。
部屋探しの基本は自分の目で見て判断することである。
本当に重要なことは何なのか?
住居における最も重要なことは、静寂性にあると、私は考えている。
陽当たりは重要かもしれないが、極端に悪くなければ、それほど重要ではないと思う。
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