アパートなどの総合住宅を大別すると、木造、鉄骨、鉄筋コンクリートに
大別される。木造と、鉄筋や鉄骨の違いはなんとなく分かっても、
鉄筋コンクリートと、鉄骨の違いになるとよくわからない場合が多いと思う。
「鉄骨鉄筋コンクリート」なんていう分類もあるから、わかりにくさに拍車をかけていると思う。
部屋選びの時の視点で解説させていただくと、最大のポイントは静寂性と
温度変化である。
静寂性で考えると、最も優れているのは鉄筋コンクリート(鉄筋鉄骨コンクリート)である。
鉄筋にコンクリートで固めてあるので、頑丈であるとともに、
静寂性も高いわけである。鉄骨や、木造に比べると、隣の部屋の物音が
聞こえる割合はかなり低くなる。
またコンクリートの壁が、それなりに断熱や断冷効果があるので、
鉄骨に比べると、優位性があるのだ。
その代わり、鉄筋コンクリートのほうが製造コストが高くなってしまうのであるが
入居者の立場に立てば、なんの問題もないわけである。
製造コストは高くても、賃貸料金にその分を上乗せできるわけでもないので、
一般的には上になるわけである。
もし、似たような物件で、料金も同じくらいで、大きな違いが
鉄筋コンクリートか、鉄骨しかない場合であれば、
鉄筋コンクリートの物件をおススメする。
とはいいながら、そういう2択で悩む状況というのは、まずないだろう。
現実には、もしその物件が鉄筋コンクリートだったら、
「悪くない」と考えていいくらいの話である。
調べてみるとわかるが、比較的低価格の家賃物件で、鉄筋コンクリートの
物件はほとんど存在していないわけである。
鉄筋コンクリートは、製造コストも高いが、将来解体するときの解体コストも
高いのである。よって、大家の立場からすると、できれば避けたいわけである。
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