東京都内のワンルーム物件がだぶついている。
コロナ前であれば、すぐに入居者が決まったような物件も、
空室が続いている場合が多数あるのだ。
理由は明白である。大手企業の多くが、在宅勤務形態に移行したため、
首都圏のワンルームの需要が激減しているからである。
私の友人のIさんは、渋谷区の笹塚の8万円のワンルームに住んでいたのであるが、
会社への出勤が基本的に週に1回になり、趣味のゴルフ中心の生活にするため、
千葉県の誉田に引っ越してしまったわけである。
新しい家は、2DKで家賃6万円とのことである。
一人暮らしなのであるが、十分すぎるくらいの広さで、家賃も大幅に下がって
満足しているとのことである。
誉田から彼のオフィスがある霞が関までは、電車で約2時間であるが、
週に1回なので、むしろ小旅行気分で楽しいとのことである。
コロナ以前であれば、通勤地獄を避けるために、都心近郊の駅前の物件に
住むことは重要であったが、現在、そういう需要は大幅に減少しているわけである。
この傾向が変わることは、しばらくないだろう。
新聞でも報道されていたが、戦後はじめて、東京都民の転出が、転入をうわまった
とのことである。
東京から、人間が流出しており、多くはワンルームに住んでいる人であるのだろう。
別の見方をすると、都内でワンルームを探すと、かなりいい物件に巡り合う
可能性が高いわけである。
会社の通勤以外でも、都心に住むメリットはあるので、
そこに意味を感じる人は、都心のワンルームという選択肢も悪くないと思う。
でも、普通に考えれば、同じ家賃で、一部屋増えるのであれば、
そっちのほうが魅力的であるわけである。
広すぎて問題があるなんてことは、ほとんどないのだから。
コロナ問題により、社会は大きく動いている。
過去の価値観は、もはや存在していなかったりするわけである。
変化に押しつぶされるのか、その変化を利用して、楽しむのか。
それは、その人次第なのである。
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