何軒か内見をしたことがある人は、気づいたことがあるだろう。
そんなに汚れていない壁紙なのに、張替えようとしている壁紙があることを。
入居者の立場からすれば、少しでも綺麗なほうがいいわけであるが、
大家さんの立場からすると、必要のない経費をかけたくないというのが
本音である。
でも、多くの賃貸物件では、たいして汚れていない壁紙でも張り替えて
しまう場合が多いのはなぜなのだろうか?
これは、管理会社の利益のためなのである。
管理会社というのは、大家さんからもらえる収入で経営しているのである。
もし、物件がきれいで、何もすることがなければ売り上げは0円である。
商売にならないのだ。
汚れていようが、いまいが、壁紙を交換すれば、交換代金を大家さんに
請求することができ、それなりに利益が発生するわけである。
一言でいえばそういう理由なのである。
大家さんで貧乏な人は、基本的には存在していないわけである。
他人に部屋を貸すくらい余裕のある人なのだから、
金持ちである。
ゆえに、多くの大家さんは細かいことに無頓着でいる場合が多い。
場合によっては、退去者の出た部屋を一度も見ることもなく、管理会社に
丸投げしている大家さんもたくさんいるわけである。
そういう場合に管理会社は確信犯的に、たいして汚れていない壁紙を
張り替えたり、ペンキを塗り替えたりするわけである。
入居者からしてみると、そんなところにコストをかけるなら、その分家賃を下げて
もらうなどしたほうがメリットがあるはずである。
そういう方針でやっているような会社は、賃借人に対しても、
同じような対応をすると考えたほうがいいわけである。
一見、綺麗な部屋に住めるからトクなような気がするが、中長期的に考えると、
むしろやめたほうがいい物件といえるのだ。
何事にも、誠実に対応している不動産会社を選択すべきである。
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